本をこよなく愛する編集プロダクション、「蝉工房」。
「蝉工房」は、2014年8月14日明け方、湯船に浸かりながら思い浮かんだ、私たちの屋号です(業務内容)。
私、渋谷が、もともと昆虫好きということもあって、さまざまな媒体の編集・制作、Webサイトの構築・運営を業務とする工房を立ち上げるにあたり、親しみやすくて業務の幅も広げやすい名称として考えたものです。
蝉の成虫の寿命は1週間程度と言われていますが、実は1か月は生きているという情報があります。地中で過ごす幼虫の期間を加えれば、種類にもよりますが数年から十数年の寿命があることになり、蝉という種族は、昆虫の中ではかなりの長寿であるといえるでしょう。
はかない命に見えつつ、実はひっそりと、確実に成虫になって子孫を残すために愚直に生きている蝉たち。——地道ではあるけれども堅実に、そして確かなものを成果物として提供したい——。そんな思いで、“蝉”という言葉を選びました。
工房スタッフは当面夫婦二人です。長年勤めた技術系の出版社を退職し、二人で切磋琢磨しつつ、夢も追いながら、出版界の片隅で生き抜いていくことにしました。二人とも本や雑誌が大好きで、Webで何でも情報が得られる時代になっても、紙の書籍や雑誌をついつい買い込んでしまいます。おかげで我が家は紙だらけ。チャタテムシもいっぱいです。
出版不況が叫ばれて久しいですが、そんな時代だからこそ、時代に求められるものを、最適な媒体で作り出す仕事をしたいと思います。
得意分野は、科学、技術、鉄道、昆虫ですが、生活実用書、文学、読み物などの制作も承ります。また、名刺や封筒、飲食店のメニュー、各種宣伝物のデザイン・印刷手配なども行います。できる限り新しい技術を積極的に取り入れながら、皆さまのご要望にお応えできるよう、日々精進して参りたいと思っております。
蝉の幼虫が変態を行って成虫になるとき、息を呑むほど美しい姿を見せてくれます。そんな感動を、私たちの仕事を通してクライアントの皆さまと共感できればと思います。
代表 渋谷 則夫/スタッフ 冨澤 容子