知人の初著作『認知症の祖母が忘れなかったこと』を手に取って
仕事を通じてご縁をいただいている、「なかざわ とも」さんが書籍を上梓されました。
わが家でもさっそく注文し、本日手元に届きました。
『認知症の祖母が忘れなかったこと』
A5判・160ページ
なかざわ とも 著/KADOKAWA 刊(2026年9月29日初版発行)
本書は、86歳で認知症を発症されたおばあさまとの日々を描いたコミックエッセイです。著者にとって、おばあさまは正直なところ苦手な存在だったといいます。しかし昔のことを尋ねると、戦時中の故郷の様子、戦地から戻られなかったお父さまのこと、新宿へ嫁いできた日のことなどを、生き生きと語り始めます。その語りを通して、若き日のおばあさまと「出会い直していく」過程が、温かみのあるフルカラーの絵で丁寧に描かれています。
介護の日々を綴ったエピソードに加え、おばあさまの戦中・戦後の半生を描いた描き下ろし作品や、文章によるエッセイも収録されています。第20回新コミックエッセイプチ大賞を受賞した作品をもとにした一冊です。
家族とは何か、記憶とは何かについて、深く考えさせられる一冊です。ご家族に高齢の方がいらっしゃる方はもちろん、そうでない方にも、ぜひお手に取っていただければと思います。
なかざわさんにとって、本書が初めての著作とのことです。一冊の本を世に送り出すことは並大抵のことではありません。心よりお祝い申し上げます。
なお、終盤に登場する日立の大煙突は、常磐道を北上する際にいつも眺めている景色であり、ひときわ親しみを覚えました。
(2026年9月27日・記)
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