蝉工房決算と二人分の確定申告がとりあえず完了

2016年分の確定申告は、夫婦二人で自宅を事務所に蝉工房を開業してはじめての申告だったので、大変でした。
まあ、常日頃から月締めの作業をきちんと行っていれば、大変でもなんでもないんでしょうが……。

私自身は2016年分の申告から、事業の代表者となった夫から「給与」をもらう「青色事業専従者」となりました。
自分の分の確定申告は超簡単なので(残念ながら給与が出なかった)、これまでやってきた会計処理の作業が単純に二倍くらいになって、会計アプリに自動取り込みされて登録待ちの件数が千件近くになるとかが面倒だな、くらいにしか考えていなかったのが間違ってました。
これら大量の明細との格闘はまたの機会に整理したいと思います。

ここでは、「税」のあれこれを、知っているといないとでは世の中まったく違う世界になってしまうのだと、痛切に感じたので、今後のために記録しておく次第です。
自宅を事務所としていたのは、私一人が個人事業者として確定申告していたときと同じですが、2016年は夫婦二人、つまり家族全員が、事務所兼自宅で、事業と生活を営むわけで、経費として計上できる費用が増えることになるわけです。

■「マンション管理費」と「住宅ローン利息」の処理
今回の申告で最も大きかったのが、事務所として使っている自宅マンションの管理費と、住宅ローンの利息でした。
これらの「勘定科目」をどう設定すればよいのか、1週間くらいあれこれ調べてウェブ検索もして、結果、以下のようにしました。

    「地代家賃」←マンション管理費
    「事業主貸」←住宅ローン返済元本
    「支払利息」←住宅ローン借入金利息

これでたまっていた未登録の明細を処理して、「家事案分」を設定して決算処理しました。ただし、マンション管理費を「地代家賃」の勘定科目で設定すると、青色申告決算書の「地代家賃の内訳」欄に、「支払先の住所・氏名」「賃借物件」を記載する必要があります。今回はマンション管理費の支払先である管理会社の情報と自宅マンションの名前を記載しました。はたしてこれでよかったかどうか、誰か教えてほしいです。

■「福利厚生費」の設定
自営業は毎日が営業日、仕事が切れると毎日が日曜日。これっていいのか悪いのか、たまたま今年は申告時期が地獄のような忙しさで、二人ともそれぞれの任務をこなすべく無言の日々です。
深夜近く、まだまだ終わらないのに燃料切れという毎日を送るはめになりました。
そこで今回は勘定科目の「福利厚生費」に「夜食」を設け、ささやかですが、コンビニおにぎりとか弁当とか、深夜でも空いてるお店での食事代とか、常識の範囲で経費に計上することにしました。
微々たる金額ではありましたが、なんかうれしい。

■「全自動クラウド会計ソフトfreee」の1ユーザーとして
ところでうちは、2013年分の申告から、freeeというクラウド会計ソフトを利用しています。
全自動クラウド会計ソフトfreee
うちは標準プランで、年間利用料が9,800円。チャットサポートなど充実していて、登録した銀行口座やクレジット、各種決済システムの明細が自動でfreeeに取り込まれ、大部分の処理を自動化できるというのが売りです。
でもこのソフト、決して簡単ではないです。
それに毎年3月10日頃を過ぎると、ものすご〜く処理が重くなる気がする。クラウドアプリの宿命なんでしょうかね。
勘定科目の設定を誤るととんでもないし、登録した口座の初期残高をちゃんと設定してすべての明細を間違いなく登録処理しないといけません。
明細の件数が飛躍的に増えた今年、いつものように3月になってから「自動で経理」すればたぶん大丈夫と思っていたのが間違いでした。

2013年分の申告から技術評論社さんのこの本をずいぶん参考にさせていただいて助かってました。でも「マンション管理費」の勘定科目をどうすべきかは書かれてなかった。事業所ごとに方法があるんだと思います。
『世界一ラクにできる確定申告』

今年いろいろ調べていたら、翔泳社さんからもfreeeの本が出ていたのですね。Webではさらに多くの情報を公開されているということですが、まずこの本で、freeeでの経理処理についてあらためて勉強し直してみようと思います。
『会社の経理を全自動化する本』

今年はちゃんとやろう!と、毎年思う、今のこの気持ちを大切に、売上アップ目指してがんばろ〜。
とりあえず、今日一日、作成した申告書をながめて間違いがないか確認して、明日投函しようと思います。

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