季刊『コトノネ』をご紹介します
とあるご縁で出会ったのぞみ福祉作業所のNOZOMI PAPERをきっかけに、Good Job! 展2017-2018で『コトノネ』((株)はたらくよろこびデザイン室 発行)という季刊誌を知りました。
「社会をたのしくする障害者メディア」として2012年1月に創刊。東日本大震災の被災地での障害者と障害者施設の復興支援をしたいとの想いが創刊のきっかけだそうです。
「全国の障害者施設、就労支援施設の経営改革に関する様々な提案をおこなう」ことを主眼として編集されており、各記事はまさに、私たちの明日、未来へのヒントに溢れています。
我が工房も経営改革中(?)であり、どの記事からも、働き方、暮らし方、遊び方の具体的なヒントをいただけるような気がします。
現在の最新号は、2月21日発行のVol.25です。
- [特集1]夕張学入門 障害者とつくる「一山一家」
[特集2]バラバラ経営術
[ぶっちゃけインタビュー21]小川さやか さん「借金をしよう。返さず生きよう」
「夕張学入門」は、財政再建中の夕張市のいまは40年後の日本だという問題意識がズシリと響く特集記事です。みんなが暮らしたい街をみんなでつくる。人口は減ってもいい。大企業が来なくてもいい。ハコモノで観光客を呼び寄せなくていい。障害者も高齢者も分け隔てなく、ともに暮らせるダイバーシティをつくろうという取り組みの着実な歩みを取材、報告しています。
「福祉」「障害者」というと、日常とは別世界のことと思う人と、日常のこととして意識する人と、自分はどちらだろうか。正直、日常のことではなく普段は忘れているわけですが、この社会で生きていくうえであたりまえのこと、すぐ身近にあるものとして関わっている、それは間違いないと思います。
『コトノネ』が伝えてくれる、日本全国の取り組み、関わる人たちの声、今後も楽しみです。
以下に、『コトノネ』巻頭言からの文章を引用させていただきます。
-
コトノネは、障害者の「働く姿」を通して、「生きるよろこび」を伝えたくて生まれました。
それは、誰にでもある「生きるよろこび」や
「生きづらさ」じゃないか、と気づかれることでしょう。
この本には、「障害者」という文字があふれています。
「障害」があるのは社会だから、ほんとうは、「障害社」と書くべきなのですが。
また、障害者でなければ、健常者ですが、
果たして「常に健やかなる人」はいるのか、とも、大きな疑問を抱かれることでしょう。
この世には「障害者」も「健常者」もいない、
おなじ人がいるだけです。
誰もが「生きづらく」、
その中に「生きるよろこび」を求めて生きています。
そう信じて、コトノネをお届けします。
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